「青山と戸山で迷っています。新宿も気になるし、内申を考えると小山台や駒場のほうが現実的なのかもしれない」。東京の中学2・3年生の家庭で、志望校の候補がこの6校のあいだで揺れるのはよくあることです。
ただ、この6校は入試の作りが同じではありません。国語・数学・英語を学校が自分で作る3校と、都の共通問題で受ける3校とでは、当日点の取り方も、塾に求める役割も変わります。推薦の配点も学校ごとに違い、小論文に500点を置く学校から、調査書に500点を置く学校まであります。
神奈川の公立上位校で長く進路指導をしてきた立場から、ここでは東京都教育委員会の公表資料を読み、6校それぞれの偏差値・配点・倍率・通学の条件を学校ごとに整理します。そのうえで、学校別の合格者数を公表している塾と、自宅からの路線を手がかりに、塾の候補を学校ごとに並べます。
この記事のサマリー
- 問題の種類:令和9年度入試で国数英を自校作成問題で行うのは青山・戸山・新宿。小山台・小松川・駒場は5教科とも共通問題。6校とも学力検査700点・調査書300点・スピーキングテスト20点の1020点満点
- 都の指定:青山・戸山は進学指導重点校、新宿・小山台・小松川・駒場は進学指導特別推進校(指定期間は令和10年3月まで)
- 令和8年度の受検倍率:新宿1.96倍・駒場1.92倍・青山1.81倍・戸山1.57倍・小山台1.53倍・小松川1.08倍(一般の第一次募集、都の公表)
- 推薦の配点:推薦枠は新宿だけが10%で、ほかの5校は20%。小論文の配点は青山500点が最も大きく、小松川は調査書500点に対して小論文250点
- 塾の候補:小山台・小松川・駒場・青山は臨海セミナーを第1候補、学校別の公表人数で臨海を大きく上回るenaがある戸山・新宿は臨海セミナーを第2候補に置いた
- 臨海セミナー:2026年度の合格者は青山51名・戸山36名・新宿26名・小山台69名・小松川70名・駒場46名(同社公式)。小松川の学校と同じ平井に小中学部の平井校がある
目次
- 6校の学力検査は、自校作成問題の青山・戸山・新宿と、共通問題の小山台・小松川・駒場に分かれる
- 推薦で小論文に500点を置く青山高校、80%偏差値70の外苑前の進学指導重点校
- 偏差値71の戸山高校は、国数英の自校作成問題で答案の仕上げが合否を分ける
- 新宿高校は80%偏差値69、推薦枠10%の単位制で、6校のうち受検倍率が最も高い1.96倍
- 武蔵小山駅の目の前にある小山台高校、80%偏差値67で5教科とも共通問題
- 受検倍率1.08倍だった小松川高校、偏差値67の共通問題校で調査書の重さを読む
- 駒場高校の普通科は偏差値67、共通問題で受検者422名が2倍近く競った入試
- 6校を目指す塾の候補は、学校別の合格者数と自宅からの路線で順番を決める
- 臨海セミナーは6校で合計298名、共通問題の3校は同社調べで全塾中No.1と表示
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
6校の学力検査は、自校作成問題の青山・戸山・新宿と、共通問題の小山台・小松川・駒場に分かれる
青山高校・戸山高校・新宿高校の3校は、令和9年度の都立入試で国語・数学・英語を自校作成問題、社会・理科を都立共通問題で行います。小山台高校・小松川高校・駒場高校の3校は、5教科すべてを都立共通問題で行います。6校とも、学力検査と調査書点を7:3で合計し、スピーキングテストの20点を加えた1020点満点で合否を決めます。
令和9年度の別表で確かめた6校の問題と推薦枠
| 学校 | 都の指定 | 国語・数学・英語 | 社会・理科 | 推薦枠 |
|---|---|---|---|---|
| 青山高校 | 進学指導重点校 | 自校作成問題 | 共通問題 | 20% |
| 戸山高校 | 進学指導重点校 | 自校作成問題 | 共通問題 | 20% |
| 新宿高校 | 進学指導特別推進校(進学重視型単位制) | 自校作成問題 | 共通問題 | 10% |
| 小山台高校 | 進学指導特別推進校 | 共通問題 | 共通問題 | 20% |
| 小松川高校 | 進学指導特別推進校 | 共通問題 | 共通問題 | 20% |
| 駒場高校(普通科) | 進学指導特別推進校 | 共通問題 | 共通問題 | 20% |
東京都教育委員会が令和8年9月17日に公表した令和9年度の実施要綱には、学力検査問題を自校で作る高校の一覧が別表として付いています。全日制で国数英を自校で作るのは日比谷・戸山・青山・西・八王子東・立川・国立・新宿・墨田川・国分寺の10校で、この記事の6校では青山・戸山・新宿の3校が入ります。新宿は進学指導重点校ではありませんが、自校作成問題で受ける学校です。同じく自校作成問題の八王子東と、共通問題の町田は、八王子東高校・町田高校の偏差値と合格対策で扱っています。
出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について」(別表「学力検査問題を自校で作成する高校一覧」・「普通教育を主とする学科」)/同「都立高校における進学指導重点校等の指定について」(いずれも2026年11月1日に確認)
中3の通知表を65点満点で数え、300点に直す調査書点
都立の一般入試の点数は、3つの部分の足し算です。当日の5教科は素点の500点を700点に、中学3年生の通知表の評定は300点に直し、そこへスピーキングテスト(ESAT-J)の結果を、Aの20点からFの0点まで4点刻みで足します。調査書の評定は中学3年生のもので、学力検査のある5教科はそのまま、学力検査のない音楽・美術・保健体育・技術家庭の4教科は2倍にして数えます。オール5なら65で、これが300点に換わります。
この換算で見ると、5教科の評定が1段違うと学力検査の素点で約3.3点分、実技4教科なら約6.6点分の差になります。共通問題の3校のように当日点の差がつきにくい学校ほど、この実技4教科の重さが合否に表れやすくなります。配点の仕組みと1020点の内訳は、日比谷・都立西・都立国立の3校を扱った記事で計算の手順から詳しく整理しています。
80%偏差値は「同じ偏差値の受験生100人のうち80人が受かる線」
この記事の偏差値は、受験情報サイトのインターエデュが学校ページに載せている、新教育研究協会(W合格もぎ)の合格可能性80%の値です。同じページには60%の値も並んでおり、80%の値から4ポイントほど下がった位置が60%の線です。どちらも合格者の平均ではなく、模試の受験者のうち何割が受かったかで引いた線なので、志望校の判定には80%の値を目標に置き、60%の値を「届く可能性が残る線」として読みます。
神奈川の記事で使っている全県偏差値は、神奈川全県模試の受験者を母集団にした別の物差しです。数字が同じでも難しさは比べられないので、この記事の6校の偏差値を神奈川の学校と並べて読まないでください。模試の偏差値と点数の関係は、模試の偏差値と点数の見方を扱った記事で、平均点によって同じ点数の偏差値が変わる例とあわせて説明しています。
都の指定と80%偏差値から、6校をすべて難関公立と判断した
6校に付けた区分は、神奈川の学校の例をそのまま東京へ持ち込んだものではありません。藤原メソッドの5区分(最難関公立・難関公立・中堅上位公立・中堅公立・私立難関)のどこに置くかは、都が公表している選抜の仕組みと、都が学校に与えている指定を読んで、私が判断しました。
6校の80%偏差値は67から71の間にあり、青山・戸山は進学指導重点校、ほかの4校は進学指導特別推進校です。都が大学進学の実績で選んだ2つの指定に入り、偏差値の開きも4ポイントにとどまるため、6校とも難関公立に置きます。難関公立の通塾開始の目安は、藤原メソッドでは中学1年生です。自校作成問題の3校には記述の答案を仕上げる準備が、共通問題の3校には失点を減らす準備と実技4教科の評定が加わる、という違いは区分ではなく対策の中身で扱います。
ただし戸山の71は、日比谷・都立西・都立国立を扱った記事で最難関公立に置いた都立西と同じ値です。戸山は難関公立と最難関公立の境目にいる学校なので、戸山を第一志望にする家庭は、通塾を始める時期を最難関公立の目安(小学5〜6年生)に寄せて考えてもかまいません。
この章のキーポイント
青山・戸山・新宿は国数英が自校作成問題、小山台・小松川・駒場は5教科とも共通問題。6校とも学力検査700点・調査書300点・スピーキングテスト20点の1020点満点で、調査書は中3の評定を実技4教科だけ2倍にして数える。80%偏差値は67〜71で、6校とも藤原メソッドの難関公立に置いた。
推薦で小論文に500点を置く青山高校、80%偏差値70の外苑前の進学指導重点校
青山高校は、東京メトロ銀座線の外苑前駅2b出口から徒歩3分の学校です。合格可能性60%の偏差値は66で、受検者401名に対して合格者は226名でした。対策の重点は、自校作成の国数英で記述を含めた答案を時間内に仕上げる力と、推薦を受けるなら配点の大きい小論文の準備です。
70
80%偏差値(新教育研究協会)
1.81倍
令和8年度 一般の受検倍率
500点
推薦の小論文の配点(令和9年度)
3分
外苑前駅(2b出口)から徒歩
小論文が1050点満点の半分近くを占める青山の推薦
青山高校の推薦は募集の20%で、調査書450点・個人面接100点・小論文500点の1050点満点です。小論文が全体の半分近くを占め、調査書の点を上回るのは、この記事の6校では青山と小山台の2校です。内申が十分にあっても、小論文の準備が浅ければ推薦では届きません。
一般入試は、国数英が自校作成問題、社会・理科が共通問題の5教科で、学力検査と調査書点を7:3で合わせます。学力検査を実施しない教科の評定を2倍にする点は、都立の全日制で共通です。
出典:インターエデュ「東京都立青山高等学校の偏差値・学校情報」(偏差値データ提供:新教育研究協会)/東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について」(いずれも2026年11月1日に確認)
令和8年度は受検401名・合格226名、受検倍率1.81倍
令和8年度の第一次募集は、募集221名に対して最終応募455名、受検401名、合格226名でした。応募の段階で2倍を超え、受検の当日までに54名が減っています。合格者で割った実質の倍率はおよそ1.77倍で、受検した生徒の4割強が届かなかった計算です。
出典:東京都教育委員会「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況」/同「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜合格発表」(2026年11月1日に確認)
自校作成の3教科と共通問題の理社、青山の対策の重点
私の見るところ、自校作成問題は共通問題より記述の比重が大きく、時間内に解き切れない答案が出やすい試験です。青山を目指すなら、国数英は過去問を本番と同じ時間で解き、どの大問で時間を使い切ったかを記録する練習を秋から続けてください。社会・理科は共通問題なので、ここでの失点を小さく抑えることが、国数英で差がついたときの支えになります。
青山高校の最寄りは銀座線の外苑前駅で、大江戸線の国立競技場駅や、JRの信濃町駅・千駄ヶ谷駅からも徒歩15分です。都立には学区がなく、通う生徒の住まいは広い範囲に分かれます。塾は学校の近くではなく、自宅の最寄り駅か、学校へ向かう路線の途中で選ぶのが現実的です。
出典:東京都立青山高等学校「アクセス」(2026年11月1日に確認)
この章のキーポイント
青山高校は80%偏差値70の進学指導重点校で、国数英が自校作成問題。令和8年度は受検401名・合格226名で受検倍率1.81倍。推薦は小論文500点が調査書450点を上回る。臨海セミナーの2026年度の青山合格者は51名。
偏差値71の戸山高校は、国数英の自校作成問題で答案の仕上げが合否を分ける
戸山高校の最寄りは東京メトロ副都心線の西早稲田駅で、3番出口から徒歩1分です。60%の偏差値は67で、受検396名に対して259名が合格しました。受検倍率は青山・新宿より低く、合否を分けるのは倍率より当日の自校作成問題の出来です。
71
80%偏差値(新教育研究協会)
1.57倍
令和8年度 一般の受検倍率
259名
令和8年度 一般の合格者
1分
西早稲田駅(3番出口)から徒歩
戸山の推薦は、面接と小論文の合計がちょうど調査書と同じ重さ
戸山高校の推薦は募集の20%で、調査書450点・個人面接150点・小論文300点の900点満点です。調査書が半分を占め、青山ほど小論文に重さを置いていません。推薦で受けるなら、中3の評定を高くそろえたうえで、面接で戸山を選んだ理由を自分の言葉で話せるようにしておきます。
一般入試は国数英が自校作成問題、社会・理科が共通問題です。学力検査と調査書点の比率は7:3で、ここは6校とも同じです。
出典:インターエデュ「東京都立戸山高等学校の偏差値・学校情報」(偏差値データ提供:新教育研究協会)/東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について」(いずれも2026年11月1日に確認)
応募474名から受検396名へ、合格259名までの人数の動き
令和8年度の第一次募集は、募集252名に対して最終応募474名、受検396名、合格259名でした。応募から受検までに78名が減り、6校の中で減った人数が最も多い学校です。私立の難関校や国立大学附属高校に先に合格し、戸山を受けなかった生徒が一定数いると読めます。
受検者を合格者で割ると約1.53倍で、137名が届きませんでした。応募倍率の1.88倍だけを見て身構える必要はありませんが、当日まで残る受検者には私立難関の入試を経てきた生徒が多いと見ておくのが安全です。
出典:東京都教育委員会「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況」/同「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜合格発表」(2026年11月1日に確認)
戸山の自校作成3教科は、記述の答案を他人に見せて仕上げる
自校作成問題の記述は、自分で採点すると甘くなります。戸山を目指す中3の秋以降は、国語の記述と数学の証明・途中式を、週に1回は誰かに採点してもらう仕組みを作ってください。答案が戻ってくるまでの日数が短いほど、同じ失点を次の答案で繰り返さずに済みます。
戸山高校へは、副都心線の西早稲田駅のほか、高田馬場駅から徒歩12分、大江戸線の東新宿駅から徒歩13分で通えます。副都心線と大江戸線の沿線に住んでいれば、乗り換えなしで学校の近くまで来られます。
出典:東京都立戸山高等学校「アクセス」(2026年11月1日に確認)
記述の答案は、点数よりも「どこで減点されたか」が書いて返ってくるかどうかで伸び方が変わる、というのが私の実感です。丸と点数だけが付いた答案からは、次に何を直せばいいかが読み取れません。戸山や青山の塾を比べるときは、授業の中身より先に、答案に減点の理由を書いて返してくれるのか、返ってくるまでに何日かかるのかを聞いてください。
この章のキーポイント
戸山高校は80%偏差値71で、国数英が自校作成問題の進学指導重点校。令和8年度は応募474名・受検396名・合格259名で受検倍率1.57倍。推薦は調査書450点・面接150点・小論文300点。2026年度の合格者は臨海セミナー36名、ena59名。
新宿高校は80%偏差値69、推薦枠10%の単位制で、6校のうち受検倍率が最も高い1.96倍
新宿高校は東京メトロ副都心線の新宿三丁目駅から徒歩2分、JR新宿駅の南口・東南口からも徒歩4分の学校です。60%の偏差値は65です。推薦で入る枠が募集の1割と小さく、合格者の大半が一般入試の自校作成問題で決まります。
69
80%偏差値(新教育研究協会)
1.96倍
令和8年度 一般の受検倍率
10%
推薦枠(ほかの5校は20%)
629名
令和8年度 一般の最終応募
進学重視型単位制で、推薦で決まるのは募集の1割
新宿高校は普通科の進学重視型単位制で、令和9年度の推薦枠は10%です。推薦の配点は調査書450点・個人面接180点・小論文270点の900点満点です。推薦の枠が小さいぶん、一般入試の募集が6校の中で最も多い284名になります。
都の指定は進学指導特別推進校ですが、学力検査は重点校と同じく国数英が自校作成問題です。偏差値の近い共通問題の学校と並べて受験校を考える家庭は、この違いを先に押さえてください。
出典:インターエデュ「東京都立新宿高等学校の偏差値・学校情報」(偏差値データ提供:新教育研究協会)/東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について」(別表「普通教育を主とする学科(コース・エンカレッジスクール・進学重視型単位制・単位制)」。いずれも2026年11月1日に確認)
応募629名・受検558名に対して合格288名
令和8年度の第一次募集は、募集284名に対して最終応募629名、受検558名、合格288名でした。受検者のうち270名が届かず、合格者で割った倍率は約1.94倍です。6校の中で、受検した人数も届かなかった人数も最も多い学校でした。
倍率が2倍近い学校では、合格者の平均点より、合否の境目に人が密集していることが効いてきます。自校作成の国数英で数点を落とした受験生と、拾った受験生の差がそのまま結果を分けます。
出典:東京都教育委員会「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況」(普通科(コース・単位制))/同「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜合格発表」(2026年11月1日に確認)
新宿三丁目駅2分の学校で、自校作成3教科と共通2教科をどう配分するか
新宿高校の学力検査は、国数英の自校作成問題と社会・理科の共通問題の組み合わせです。倍率の高さを考えると、共通問題の社会・理科で9割前後を固め、自校作成の3教科で取れる問題を落とさない配分が基本になります。難問を解き切ることより、解ける設問を時間内に確実に拾う練習を優先してください。
通学では、副都心線・丸ノ内線・都営新宿線の新宿三丁目駅、JR・京王線・小田急線の新宿駅がいずれも徒歩圏です。乗り入れる路線が多い学校なので、沿線の範囲が6校の中でもとりわけ広く、塾を自宅の近くで選びやすい学校でもあります。
出典:東京都立新宿高等学校「アクセス」(2026年11月1日に確認)
この章のキーポイント
新宿高校は80%偏差値69の進学重視型単位制で、国数英が自校作成問題。推薦枠は10%。令和8年度は応募629名・受検558名・合格288名で受検倍率1.96倍。2026年度の合格者は臨海セミナー26名、ena50名。
武蔵小山駅の目の前にある小山台高校、80%偏差値67で5教科とも共通問題
小山台高校は東急目黒線の武蔵小山駅から徒歩0分と学校自身が案内しており、都営三田線・東京メトロ南北線からも直通で来られます。60%の偏差値は63です。共通問題の学校なので、5教科で高い得点率をそろえることと、実技4教科を含めた中3の評定が合否を決めます。
67
80%偏差値(新教育研究協会)
1.53倍
令和8年度 一般の受検倍率
400点
推薦の小論文の配点(調査書は300点)
0分
武蔵小山駅から徒歩(学校の案内)
推薦は小論文400点、一般は共通問題5教科の7:3
小山台高校の推薦は募集の20%で、調査書300点・個人面接200点・小論文400点の900点満点です。調査書の配点は6校で最も小さく、小論文と面接で600点を占めます。内申に少し不安があっても、書く力と話す力で推薦を狙える配点です。
一般入試は5教科とも共通問題で、学力検査と調査書点を7:3で合わせます。共通問題は設問が標準的なぶん、上位の受験生どうしでは当日点の差が小さくなりやすい、というのが私の見方です。
出典:インターエデュ「東京都立小山台高等学校の偏差値・学校情報」(偏差値データ提供:新教育研究協会)/東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について」(いずれも2026年11月1日に確認)
受検385名・合格256名だった令和8年度の小山台
令和8年度の第一次募集は、募集252名に対して最終応募412名、受検385名、合格256名でした。応募から受検までに減ったのは27名で、戸山の78名、青山の54名に比べると少なく、出願した生徒の大半がそのまま受けています。合格者で割った倍率は約1.50倍で、129名が届きませんでした。
出典:東京都教育委員会「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況」/同「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜合格発表」(2026年11月1日に確認)
共通問題で失点を減らす、小山台の当日点の作り方
共通問題の上位校では、難しい問題を解けるかより、解ける問題を落とさないかで差がつきます。小山台を目指す中3は、過去問を解いたら失点を「知らなかった」「計算や読み違い」「時間切れ」の3つに分け、2つ目と3つ目を秋のうちに減らしてください。社会・理科の資料問題と、数学の大問後半の小問が、取りこぼしの出やすい場所です。
あわせて、実技4教科の評定は2倍で数えられます。音楽・美術・保健体育・技術家庭のどれか1つが4から5に上がると、学力検査の素点で約6.6点分を当日より前に積めます。2学期の提出物と実技の評価を、5教科と同じ重さで扱ってください。
出典:東京都立小山台高等学校「アクセス」(2026年11月1日に確認)
この章のキーポイント
小山台高校は80%偏差値67の進学指導特別推進校で、5教科とも共通問題。令和8年度は受検385名・合格256名で受検倍率1.53倍。推薦は小論文400点で調査書300点を上回る。臨海セミナーの2026年度の小山台合格者は69名(14年連続全塾中No.1・同社調べ)。
受検倍率1.08倍だった小松川高校、偏差値67の共通問題校で調査書の重さを読む
小松川高校はJR総武線の平井駅から徒歩12分、都営バスの小松川3丁目から徒歩5分の学校です。60%の偏差値は63です。令和8年度は倍率が6校で最も低く、受検者の大半が合格しました。ただ、倍率はその年に集まった人数で決まる数字で、合格の目安になる80%偏差値の67とは別のものです。倍率の低さを、入試が易しかった証拠として読まないでください。
67
80%偏差値(新教育研究協会)
1.08倍
令和8年度 一般の受検倍率
500点
推薦の調査書の配点(令和9年度)
12分
JR平井駅から徒歩
小松川の推薦は1000点満点の半分が調査書
小松川高校の推薦は募集の20%で、調査書500点・個人面接250点・小論文250点の1000点満点です。調査書が全体の半分を占め、調査書の配点はこの記事の6校で最も大きい学校です。中3の評定を高くそろえた生徒ほど、推薦を受ける意味が大きくなります。
一般入試は5教科とも共通問題で、学力検査と調査書点は7:3です。推薦・一般のどちらで受ける場合も、評定の高さが入試の出発点になります。
出典:インターエデュ「東京都立小松川高等学校の偏差値・学校情報」(偏差値データ提供:新教育研究協会)/東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について」(いずれも2026年11月1日に確認)
274名が受けて257名が合格した年の小松川
令和8年度の第一次募集は、募集253名に対して最終応募297名、受検274名、合格257名でした。届かなかったのは17名で、応募倍率も1.17倍にとどまっています。都立の倍率は年によって上下し、低かった翌年に志願者が戻ることは珍しくありません。
出典:東京都教育委員会「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況」/同「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜合格発表」(2026年11月1日に確認)
倍率が低い年ほど、内申と共通問題の取りこぼしで合否が分かれる
受検者のほとんどが合格する年は、境目の少し下にいる十数名を何が分けたかを考えると、対策の向きが見えます。共通問題で大きな差はつかないので、差になるのは調査書点と、計算ミス・読み違いのような取りこぼしです。倍率が戻った年にも同じ準備で通用するよう、評定と当日点の両方を合格者の層に合わせておくのが安全です。
小松川高校へはJR総武線の平井駅から歩くか、バスを使います。総武線と都営新宿線の沿線、江戸川区・江東区・墨田区・葛飾区の家庭が通塾先を探しやすい位置です。
出典:東京都立小松川高等学校「アクセス」(2026年11月1日に確認)
この章のキーポイント
小松川高校は80%偏差値67の進学指導特別推進校で、5教科とも共通問題。令和8年度は受検274名・合格257名で受検倍率1.08倍。推薦は調査書500点で6校最大。臨海セミナーの2026年度の小松川合格者は70名(14年連続全塾中No.1・同社調べ)。
駒場高校の普通科は偏差値67、共通問題で受検者422名が2倍近く競った入試
駒場高校は京王井の頭線の駒場東大前駅と、東急田園都市線の池尻大橋駅から、どちらも徒歩7分の学校です。普通科の60%の偏差値は63です。共通問題の3校の中では倍率が最も高く、偏差値67の受験生どうしが2倍近い競争をする入試でした。
67
80%偏差値(普通科・新教育研究協会)
1.92倍
令和8年度 普通科の受検倍率
198名
令和8年度 受検して届かなかった人数
7分
駒場東大前駅・池尻大橋駅から徒歩
普通科と保健体育科があり、この記事で扱うのは普通科
駒場高校には普通科と保健体育科があり、入試の科目も偏差値も別です。インターエデュの80%偏差値は普通科が67、3教科で受ける保健体育科が58です。この記事の数字は、偏差値・倍率・推薦の配点とも普通科のものです。
出典:インターエデュ「東京都立駒場高等学校の偏差値・学校情報」(偏差値データ提供:新教育研究協会。2026年11月1日に確認)
推薦は調査書360点と小論文360点を同じ重さで見る
駒場高校の普通科の推薦は募集の20%で、調査書360点・個人面接180点・小論文360点の900点満点です。調査書と小論文が同じ配点で、評定の高さと書く力のどちらかに偏った生徒より、両方をそろえた生徒が有利になります。
出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について」(2026年11月1日に確認)
1.92倍の普通科で差がつく、共通問題の後半と実技4教科
令和8年度の普通科の第一次募集は、募集220名に対して最終応募458名、受検422名、合格224名でした。198名が届かず、合格者で割った倍率は約1.88倍です。共通問題の学校でこれだけ受検者が集まると、5教科の合計が近い受験生が境目に多く並びます。
この層で差になるのは、数学の大問の後半や英語の長文の最後の設問のように、共通問題の中でも正答率が下がる問題と、2倍で数える実技4教科の評定です。過去問の後半の設問を時間内に解き切る練習と、実技の評価を落とさない2学期の過ごし方を、同じ優先度で進めてください。
出典:東京都教育委員会「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況」/同「令和8年度東京都立高等学校入学者選抜合格発表」/東京都立駒場高等学校「アクセス」(2026年11月1日に確認)
この章のキーポイント
駒場高校の普通科は80%偏差値67の進学指導特別推進校で、5教科とも共通問題。令和8年度は受検422名・合格224名で受検倍率1.92倍。推薦は調査書と小論文が360点ずつ。臨海セミナーの2026年度の駒場合格者は46名(8年連続全塾中No.1・同社調べ)。
6校を目指す塾の候補は、学校別の合格者数と自宅からの路線で順番を決める
6校を目指す塾の候補は、その学校の合格者数を学校別に公表している塾から選び、順番は合格者数と、自宅から通える教室の位置で決めます。この記事では、臨海セミナー、ena、個別指導の併用の3つを候補とし、国立大学附属や難関私立との併願を軸にする家庭には早稲田アカデミーも選択肢に入れます。都立には学区がないので、学校の近くに教室があるかより、自宅の最寄り駅と学校へ向かう路線の途中に教室があるかが通いやすさを決めます。
ena──重点校7校と新宿高校の合格者数を学校別に公表
enaは、2026年度の高校入試合格実績(3月15日時点)として、都立の進学指導重点校7校と新宿高校・国分寺高校・国際高校の合格者数を学校別に公表しています。この記事の学校では、戸山高校59名・青山高校54名・新宿高校50名です。小山台・小松川・駒場の2026年度の人数は、同社のページで確認できませんでした。
同社の校舎案内には、戸山高校に近い新宿区の「ena早稲田」「ena高田馬場」、新宿高校に近い渋谷区の「ena代々木」が載っています。品川区小山の「ena武蔵小山」、江戸川区平井の「ena平井」もあり、23区内に校舎を広く置いている塾です。
出典:ena「2026年度 中高入試実績」/同「校舎案内」(2026年11月1日に確認)
早稲田アカデミー──都立と国立大学附属・私立を併せて受ける家庭向け
早稲田アカデミーは、2026年度の高校受験合格実績を国立・私立・公立の学校別に公表しており、国立大学附属高校や難関私立高校の合格者も一覧で確認できます。同社は、全国学習塾協会の基準に従い、受験直前の6か月間に30時間以上または3か月以上授業に参加した生徒を集計の対象にしていると説明しています。
青山・戸山を第一志望にしながら、国立大学附属や難関私立の受験を先に決めている家庭では、その併願校の対策を軸に塾を選ぶ考え方もあります。この場合は、都立の自校作成問題の対策がどの時期に、どの教室で行われるかを、入塾前に確かめてください。
出典:早稲田アカデミー「2026年度 高校受験 合格実績」(2026年11月1日に確認)
個別指導の併用──自校作成の記述と実技4教科の評定を補う
集団塾で5教科を進めながら、足りないところだけを個別指導で補う組み方は、6校のどの学校でも使えます。自校作成問題の3校なら国語の記述や数学の証明の答案を見てもらう使い方、共通問題の3校なら評定が下がりやすい教科の定期テストや提出物を立て直す使い方です。個別指導だけで6校を目指す場合は、自校作成問題の過去問演習と模試を、どこで受けるかを別に用意する必要があります。
どの学校で臨海セミナーを第1候補に置き、どこで第2候補にしたか
| 学校 | 第1候補 | 第2候補 | 第3候補 | 決め手 |
|---|---|---|---|---|
| 青山高校 | 臨海セミナー | ena | 個別指導の併用 | 合格者は臨海51名・ena54名で差は3名。臨海は重点校向けの日比谷オープン模試と、東京の24教室のESC難関高校受験科を持つ |
| 戸山高校 | ena | 臨海セミナー | 個別指導の併用 | 合格者はena59名・臨海36名。新宿区にenaは校舎を持ち、臨海は中学生向けの教室がない。臨海は副都心線の平和台校・大江戸線の練馬校から通える |
| 新宿高校 | ena | 臨海セミナー | 個別指導の併用 | 合格者はena50名・臨海26名。enaは渋谷区代々木に校舎がある。臨海は都営新宿線・京王線・小田急線の沿線に教室がある |
| 小山台高校 | 臨海セミナー | ena | 個別指導の併用 | 臨海69名(14年連続全塾中No.1・同社調べ)。品川区の戸越銀座校、目黒区の学芸大学校・大田区の雪谷大塚校の小中学部 |
| 小松川高校 | 臨海セミナー | ena | 個別指導の併用 | 臨海70名(14年連続全塾中No.1・同社調べ)。学校と同じ平井に平井校、総武線・都営新宿線の沿線にも小中学部 |
| 駒場高校 | 臨海セミナー | ena | 個別指導の併用 | 臨海46名(8年連続全塾中No.1・同社調べ)。田園都市線の用賀校、東横線の学芸大学校の小中学部 |
順番は、学校別の合格者数(2026年度・各社公式)を先に見て、次に自宅から通える教室の位置で決めました。戸山と新宿は、enaの公表人数が臨海セミナーを大きく上回り、学校のある新宿区・渋谷区に臨海の中学生向けの教室がないため、臨海セミナーを第2候補に置いています。合格者数は会社ごとに数え方と集計の時点が違うので、人数は目安として読み、最後は体験授業で答案の扱いを確かめて決めてください。
重点校志望の家庭がどの型の塾を選ぶかは、都内の塾を型ごとに見比べた高校受験ガイドの記事にまとめています。
この章のキーポイント
青山・小山台・小松川・駒場は臨海セミナーが第1候補、戸山・新宿はenaが第1候補で臨海セミナーが第2候補。順番は2026年度の学校別の合格者数(各社公式)と、自宅から通える教室の位置で決めた。早稲田アカデミーは国立大学附属・難関私立の併願を軸にする家庭の選択肢。
臨海セミナーは6校で合計298名、共通問題の3校は同社調べで全塾中No.1と表示
臨海セミナーは、2026年度にこの記事の6校で合わせて298名の合格者を出したと公表しています。内訳は青山51名・戸山36名・新宿26名・小山台69名・小松川70名・駒場46名で、小山台・小松川・駒場には「2026年3月、当社調べ」として合格者数全塾中No.1の表示が付いています。東京では23区と多摩地区に小中学部とESC難関高校受験科を置き、6校それぞれに通える教室があります。
どの課程で準備するかは、目指す学校で分かれます。同社の「都立・公立トップ校受験」のページは、東京では日比谷・西・国立などの進学指導重点校をESC難関高校受験科の対象に、それ以外の都立トップ校を小中学部の対象に挙げ、あわせて志望校や模試の偏差値に応じてクラス・コースを案内すると説明しています。この記事の6校でいえば、重点校の青山・戸山がESC、進学指導特別推進校の新宿・小山台・小松川・駒場が小中学部の対象です。
出典:臨海セミナー「都立・公立トップ校受験」(2026年11月1日に確認)
2026年度の6校別の人数と、公表されている前年までの推移
| 学校 | 2026年度 | 公表されている推移 | 同社の表示(2026年3月・同社調べ) |
|---|---|---|---|
| 青山高校 | 51名 | 前年の人数の掲載なし | ─ |
| 戸山高校 | 36名 | 前年の人数の掲載なし | ─ |
| 新宿高校 | 26名 | 前年の人数の掲載なし | ─ |
| 小山台高校 | 69名 | 2023年42名→2024年56名→2025年56名→2026年69名 | 14年連続 合格者数全塾中No.1 |
| 小松川高校 | 70名 | 前年の人数の掲載なし | 14年連続 合格者数全塾中No.1 |
| 駒場高校 | 46名 | 2025年43名→2026年46名 | 8年連続 合格者数全塾中No.1 |
同社は、進学指導重点校7校の合計を310名(2025年は273名)、進学指導特別推進校7校の合計を315名(2025年は304名)と公表し、特別推進校の合計には4年連続No.1の表示を付けています。No.1の表示は、各塾のホームページ・チラシや電話・メールで確認したとする同社自身の調べです。
出典:臨海セミナー「高校入試 合格実績」(2026年11月1日に確認)
青山51名・戸山36名はESCと日比谷オープン模試、新宿26名は小中学部で自校作成問題に備える
重点校の青山・戸山を目指す場合、臨海セミナーで中心になるのは選抜制のESC難関高校受験科です。ESCは選抜制のクラスで、臨海の在籍生のうち成績と意欲が認められた生徒のほか、外部から入室テストを受けて基準に届いた生徒も入れます。入室テストの出題範囲は、学校ですでに習った内容です。東京では学芸大学・蒲田・大森・雪谷大塚・千歳船橋・練馬・成増・西葛西・瑞江・新小岩などの教室にESCが置かれています。
青山・戸山を目指す中3は、日比谷などの都立進学指導重点校の受験を考える中3向けの「日比谷オープン模試」を受けられます。自校作成問題の形式で、いまの答案が重点校の問題にどこまで通用するかを測る機会になります。
新宿は国数英が自校作成問題ですが、重点校ではないため、同社の区分では小中学部の対象になる学校です。小中学部で5教科と評定を固めながら、自校作成問題の過去問演習をどこで積むか、ESCの入室テストを受けるかどうかは、志望校と模試の偏差値をもとに教室で確かめてください。
通う教室は自宅側で選びます。戸山なら副都心線の平和台校(平和台駅から徒歩2分)や大江戸線の練馬校(練馬駅から徒歩3分、ESCあり)から乗り換えなしで学校の近くの駅まで行け、新宿なら都営新宿線の大島・船堀・瑞江・篠崎の各校、京王線の千歳烏山・調布・聖蹟桜ヶ丘、小田急線の千歳船橋・狛江の各校の小中学部が同じ路線上にあります。
出典:臨海セミナー「ESC難関高校受験科」/同「日比谷オープン模試」/同「東京都の教室」(2026年11月1日に確認)
小山台69名、戸越銀座・学芸大学・雪谷大塚から通う
小山台高校のある品川区には、荏原の戸越銀座校(東急池上線の戸越銀座駅から徒歩5分、小中学部)があります。東急沿線では、目黒区の学芸大学校(東急東横線の学芸大学駅から徒歩3分)と大田区の雪谷大塚校(東急池上線の雪が谷大塚駅から徒歩1分)にも小中学部があり、2校には個別指導も同じ教室名で置かれています。小山台は同社の区分では小中学部の対象で、学芸大学校・雪谷大塚校にあるESC難関高校受験科を使うかどうかは、志望校や模試の偏差値をもとに教室で相談して決める選択肢です。
小山台の合格者数は、2023年の42名から2026年の69名まで、公表されている4年で27名増えました。共通問題の学校で評定と当日点の両方を固めるには、小中学部の集団授業で5教科を回し、評定の崩れた教科を同じ教室名の個別指導で補う組み方ができます。
出典:臨海セミナー「戸越銀座校」/同「学芸大学校」/同「雪谷大塚校」(2026年11月1日に確認)
小松川70名、学校と同じ平井にある小中学部
小松川高校の住所は江戸川区平井1丁目で、臨海セミナーの平井校は同じ平井の3丁目、JR総武線の平井駅から徒歩3分にある小中学部です。総武線の隣の新小岩駅には新小岩校(徒歩4分)、都営新宿線には大島校・船堀校・瑞江校・篠崎校、東京メトロ東西線には西葛西校(徒歩2分、個別指導あり)があり、いずれも小中学部を置いて江戸川区・江東区・葛飾区に並んでいます。
70名という人数は、この記事の6校の中で臨海セミナーの合格者が最も多い学校です。小松川は同社の区分では小中学部の対象なので、地元の平井校の小中学部で中学3年間の内申と5教科を固める通い方が基本です。新小岩校・瑞江校・西葛西校にはESC難関高校受験科もありますが、入るかどうかは模試の偏差値などをもとに教室で確かめる選択肢です。
出典:臨海セミナー「平井校」/同「新小岩校」/同「西葛西校」(2026年11月1日に確認)
駒場46名、田園都市線の用賀校と東横線の学芸大学校
駒場高校の最寄りの池尻大橋駅は東急田園都市線の駅で、同じ路線の用賀駅から徒歩4分に臨海セミナーの用賀校(小中学部)があります。東急東横線沿線なら学芸大学校(小中学部・個別指導)から、渋谷を経由して駒場東大前駅か、渋谷駅から東急バスで学校前の松見坂上へ向かえます。小田急線沿線なら千歳船橋校(小中学部・個別指導)が候補です。2校にはESC難関高校受験科もありますが、駒場は同社の区分では小中学部の対象なので、ESCを使うかは教室で相談して決めます。
駒場の合格者数は2025年の43名から2026年の46名に増え、同社は8年連続の全塾中No.1と表示しています。
出典:臨海セミナー「用賀校」/同「千歳船橋校」(2026年11月1日に確認)
臨海セミナーを候補にするときに確かめること──自宅の最寄り駅にある教室
臨海セミナーの東京の教室一覧を見ると、新宿区にあるのは中学受験科の早稲田校と市ヶ谷校で、高校受験の小中学部とESCは新宿区・渋谷区にありません。青山・戸山・新宿の学校の近くで放課後に寄れる教室を探す家庭は、この点を先に確かめてください。
ただ、都立には学区がなく、6校の生徒は学校の外から通ってきます。中学生が塾に通うのは中学校の帰り道か自宅の近くなので、自宅の最寄り駅に臨海の小中学部やESCがあるなら、学校の近くに教室がないことは大きな不利になりません。青山の51名は、この条件の中で出ている人数です。

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この章のキーポイント
臨海セミナーの2026年度の合格者は6校で合計298名(青山51・戸山36・新宿26・小山台69・小松川70・駒場46)。小山台・小松川・駒場は同社調べで全塾中No.1。小松川は学校と同じ平井に平井校、小山台は品川区の戸越銀座校、駒場は田園都市線の用賀校。新宿区・渋谷区には中学生向けの教室がない。
よくある質問(FAQ)
青山高校の偏差値は、インターエデュに載っている新教育研究協会の合格可能性80%の値で70、60%の値で66です(2026年11月1日に確認)。国語・数学・英語が自校作成問題なので、過去問を本番と同じ時間で解いて記述を含む答案を仕上げる練習と、共通問題の社会・理科で失点を抑える準備を優先します。令和8年度の一般入試は受検401名・合格226名で受検倍率1.81倍でした。臨海セミナーは2026年度の青山高校合格者を51名と公表しています。
戸山高校の偏差値は、新教育研究協会の合格可能性80%の値で71、60%の値で67です(インターエデュ掲載、2026年11月1日に確認)。国数英の自校作成問題は記述と証明の比重が大きいため、中3の秋からは答案を週1回は第三者に採点してもらい、減点の理由を次の答案で直す練習を続けるのがポイントです。令和8年度は受検396名・合格259名で受検倍率1.57倍でした。2026年度の合格者は、臨海セミナーが36名、enaが59名と公表しています。
新宿高校志望の塾は、2026年度の新宿高校合格者を50名と公表しているenaが第1候補、26名と公表している臨海セミナーが第2候補、記述や評定を補う個別指導の併用が第3候補です(各社公式、2026年11月1日に確認)。新宿高校は新宿三丁目駅や新宿駅から歩ける学校で、臨海セミナーなら都営新宿線の大島・船堀・瑞江・篠崎、京王線の千歳烏山・調布・聖蹟桜ヶ丘、小田急線の千歳船橋・狛江の各校が同じ路線上にあります。新宿高校は国数英が自校作成問題で、令和8年度の受検倍率は1.96倍でした。
小山台高校の偏差値は、新教育研究協会の合格可能性80%の値で67、60%の値で63です(インターエデュ掲載、2026年11月1日に確認)。5教科とも都立共通問題なので、過去問の失点を「知らなかった」「計算や読み違い」「時間切れ」に分けて後の2つを減らす準備と、2倍で数える実技4教科の評定を落とさない準備をします。令和8年度は受検385名・合格256名で受検倍率1.53倍でした。臨海セミナーは2026年度の小山台高校合格者を69名と公表し、14年連続の合格者数全塾中No.1と表示しています(2026年3月・同社調べ)。
小松川高校の合格者数を学校別に公表している塾のうち、この記事で確かめた範囲で最も多いのは臨海セミナーで、2026年度は70名でした。同社は14年連続の合格者数全塾中No.1と表示しています(2026年3月・同社調べ、2026年11月1日に確認)。臨海セミナーは学校と同じ江戸川区平井に小中学部の平井校(JR平井駅から徒歩3分)を置き、総武線の新小岩校や都営新宿線の瑞江校にも小中学部があります。第2候補は江戸川区平井にも校舎があるena、第3候補は評定の低い教科を補う個別指導の併用です。小松川高校は5教科とも共通問題で、令和8年度の受検倍率は1.08倍でした。
駒場高校の普通科の偏差値は、新教育研究協会の合格可能性80%の値で67、60%の値で63です(インターエデュ掲載、2026年11月1日に確認)。塾の第1候補は、2026年度の駒場高校合格者を46名と公表し、8年連続の合格者数全塾中No.1と表示している臨海セミナー(2026年3月・同社調べ)で、池尻大橋駅と同じ田園都市線の用賀校や、東急東横線の学芸大学校(小中学部・個別指導)から通えます。令和8年度の普通科は受検422名・合格224名で受検倍率1.92倍でした。
青山高校を目指す塾の第1候補は臨海セミナー、戸山高校を目指す塾の第1候補はenaで、臨海セミナーが第2候補です。2026年度の合格者は、青山が臨海セミナー51名・ena54名、戸山がena59名・臨海セミナー36名と各社が公表しています(2026年11月1日に確認)。臨海セミナーでは、選抜制のESC難関高校受験科と、都立進学指導重点校を目指す中3向けの日比谷オープン模試で自校作成問題に備えられます。国立大学附属や難関私立との併願を軸にする家庭では、早稲田アカデミーも比べる対象になります。
自校作成問題の学校(青山・戸山・新宿)は、記述や証明を含む答案を時間内に仕上げる練習が中心になり、共通問題の学校(小山台・小松川・駒場)は、取りこぼしを減らす練習と実技4教科の評定の管理が中心になります。都立の調査書点は中3の評定で、学力検査のない実技4教科を2倍にして数えるため、実技の評定1段は学力検査の素点で約6.6点分にあたります。どちらの学校も学力検査と調査書点は7:3で、スピーキングテストの20点を加えた1020点満点です。
まとめ
青山高校・戸山高校・新宿高校は国数英が自校作成問題、小山台高校・小松川高校・駒場高校は5教科とも共通問題で、6校とも学力検査700点・調査書300点・スピーキングテスト20点の1020点満点で選抜します。6校の80%偏差値は67〜71の範囲にあり、藤原メソッドではいずれも難関公立に置きました。学校ごとの偏差値は、各校の章で出典とあわせて示しています。
令和8年度の一般入試の受検倍率は、新宿1.96倍・駒場1.92倍・青山1.81倍・戸山1.57倍・小山台1.53倍・小松川1.08倍でした。自校作成の3校は記述を含む答案を時間内に仕上げる力、共通問題の3校は取りこぼしを減らす力と、2倍で数える実技4教科の評定が合否を分けます。
塾の候補は、青山・小山台・小松川・駒場が臨海セミナー、戸山・新宿がenaを第1候補とし、臨海セミナーは戸山・新宿でも第2候補です。臨海セミナーは2026年度に6校で合計298名の合格者を公表し、小山台69名・小松川70名・駒場46名には同社調べで全塾中No.1の表示があります。小松川は学校と同じ平井に平井校があり、小山台は品川区の戸越銀座校、駒場は田園都市線の用賀校、青山・戸山はESC難関高校受験科と日比谷オープン模試、新宿は小中学部が、通う先の候補になります。

元教室長の視点
藤原 誠一|日本進学教育研究機構認定 高校受験指導アドバイザー
神奈川の特色検査の答案を見てきた立場から言うと、記述で点が伸びる生徒と、選択問題の取りこぼしを減らして点が伸びる生徒は、同じ偏差値でも別のタイプだということです。自校作成の3校と共通問題の3校で迷っているなら、模試の記述問題の得点と、マーク・選択問題の正答率を分けて見てください。記述で点を落としているなら共通問題の学校が、選択で落としているなら自校作成の学校が、それぞれ相性の良い側です。