「日比谷・西・国立の3つで迷っている。偏差値はどれくらい違って、対策はどこから変わるのか」。都立のトップ校を目指すご家庭が最初につまずくのは、学校ごとの数字の違いよりも、都立入試そのものの計算の仕方です。
都立の一般入試は、当日の5教科を700点、中学3年生の通知表を300点に換算し、英語のスピーキングテストの20点を足して並べます。3校はそのうえで、国語・数学・英語の3教科を学校が自分で作った問題で出題します。同じ「都立トップ校」でも、推薦入試の配点、倍率、通学の経路は学校ごとに違い、塾の選び方もそこで分かれます。
神奈川の大手学習塾で18年、公立上位校を受ける中学生の進路指導に携わってきた立場から、ここでは東京都教育委員会と各校が公表している資料を読み解きます。東京での指導経験から語るのではなく、都の公表する数字と制度を、神奈川の公立上位校を見てきた目で順に確かめていく記事です。
この記事のサマリー
- 偏差値(合格可能性80%の線):日比谷74・都立西71・都立国立72。新教育研究協会の模試の値をインターエデュが掲載(2026年11月1日確認)
- 一般入試の計算:学力検査700点+調査書点300点+ESAT-J20点=1020点。国語・数学・英語は3校とも自校作成問題で、社会・理科は都立共通問題
- 令和8年度の結果:一般入試の受検者と合格者は、日比谷420名・270名、都立西326名・260名、都立国立295名・260名。推薦はどの学校も64名が合格
- 推薦入試:3校とも900点満点。調査書は日比谷と都立国立が450点、都立西が360点で、小論文・作文の配点も学校ごとに違う
- 都立国立・都立西の区別:都立国立高校は国立市東にある都立高校で、国立大学の附属高校ではない。都立西高校は杉並区宮前にある都立高校
- 塾:日比谷は臨海セミナー(64名・都内24教室のESC難関高校受験科・日比谷日曜集中特訓)を第1候補に、都立西と都立国立は、学校の最寄り駅に教室を持つenaを第1、臨海セミナーを第2候補に置いた
目次
日比谷高校の偏差値74と、自校作成3教科で争う一般入試・小論文250点の推薦
日比谷高校の入試は、募集人員の2割を推薦入試、残りを一般入試の第一次募集で選びます。令和9年度(2027年春)の募集人員は317名で、そのうち推薦は64名です。一般入試では国語・数学・英語の3教科を学校が作った問題で、社会と理科を都立の共通問題で受けます。
74・70・67、合格可能性ごとに並ぶ日比谷の偏差値
74
80偏差値(合格可能性80%)
70
60偏差値(合格可能性60%)
67
40偏差値(合格可能性40%)
1.56倍
令和8年度 一般入試の受検者÷合格者
インターエデュの学校ページには、新教育研究協会が実施する模試での日比谷の偏差値が3つ並んでいます。80偏差値は、その偏差値の受験生が100人いれば80人が合格する見込みの線で、60偏差値は60人、40偏差値は40人です。つまり74は「ここまで取れていれば合格の可能性が高い」位置で、合格者の平均ではありません。
検索すると日比谷の偏差値は70台前半で何通りも出てきますが、模試の種類と、合格可能性の何%の線を指すのかで数字は変わります。このサイトの神奈川の学校の記事で使っている全県偏差値は、受ける集団の違う別の物差しなので、並べて比べないでください。偏差値と点数の関係そのものは、模試の偏差値と点数の見方を整理した記事で詳しく扱っています。
出典:インターエデュ「東京都立日比谷高等学校の偏差値・学校情報」(偏差値データ提供:新教育研究協会。2026年11月1日確認)
日比谷の倍率は受検倍率1.66倍、受検者÷合格者で見ると1.56倍
令和8年度(2026年春)の一般入試は、募集253名に520名が応募し、420名が受検して270名が合格しました。受検倍率は1.66倍で、受検者を合格者で割ると1.56倍、合格に届かなかったのは150名です。推薦入試は募集64名に185名が応募し(応募倍率2.89倍)、64名が合格しました。
一般入試の合格者270名は、募集人員の253名を17名上回っています。都の公表する受検倍率1.66倍は受検者を募集人員で割った数字で、合格者は募集人員より多く出るため、当日に競った厳しさを見るなら「受検者÷合格者」の1.56倍のほうが実態に近い数字です。
出典:東京都教育委員会「令和8年度入学者選抜受検状況(普通科)」「合格発表(普通科)」「推薦応募状況」「推薦合格発表」/「令和9年度都立高等学校等第一学年生徒募集人員」(PDF。2026年11月1日確認)
日比谷の推薦で半分を占める調査書450点と、小論文250点の重さ
日比谷の推薦入試は900点満点で、調査書が450点、個人面接と集団討論を合わせて200点、小論文が250点です。調査書が半分を占めるため、推薦を受けるなら中学3年生の通知表がほぼ最上位でそろっていることが前提になります。そのうえで小論文と集団討論で差がつきます。
日比谷高校は、学校の公式サイトの「学力検査問題等」のページで、推薦の小論文の問題と集団討論のテーマを年度ごとに公開しています。小論文は平成27年度から令和8年度まで、集団討論のテーマは令和3〜5年度を除く同じ期間の分が載っており、過去のテーマを並べると、どの程度の資料を読み、何分で何字を書く試験なのかを本番の形で確かめられます。
日比谷の対策の重点は、自校作成3教科の過去問を3年分そろえること
日比谷の一般入試の対策は、国語・数学・英語の自校作成問題に時間を割くことが中心になります。学校は令和6年度から令和8年度までの3年分について、3教科の問題・解答用紙・正答表を公式サイトに載せています。社会と理科、英語のリスニングは都立の共通問題で、学校のページにもそう書かれています。
- 中学3年生の夏までに、共通問題の社会・理科で9割前後を安定して取れる状態を作る
- 9月以降、学校が公開する自校作成問題を新しい年度から順に、本番と同じ時間で解く
- 解答用紙の形のまま書き、正答表と照らして、記述・証明・英作文のどこで点を落としたかを残す
- 落とした問題を「知識」「処理の速さ」「書き方」に分け、翌週の演習の中身を決める
出典:東京都立日比谷高等学校「学力検査問題等」/同「アクセスマップ」(2026年11月1日確認)
この章のキーポイント
日比谷高校は80偏差値74の都立進学指導重点校。令和8年度の一般入試は受検420名・合格270名(1.56倍)、推薦は185名が応募して64名が合格。推薦は調査書450・面接と集団討論200・小論文250の900点で、一般は自校作成3教科を含む1020点。学校は自校作成問題を3年分公開している。
都立西高校の偏差値71、作文300点の推薦と過去問8年分が公開された一般入試
都立西高校は、杉並区宮前4丁目にある都立高校です。東京都の各地には「西」が付く都立高校が足立西・府中西・小平西など複数あり、学校名だけで検索すると別の学校の情報が混ざります。この記事で扱うのは、東京都教育委員会が進学指導重点校に指定している、杉並区の都立西高校です。
杉並区宮前の都立西高校、久我山駅から歩いて10分
学校の公式サイトの案内では、京王井の頭線の久我山駅から徒歩10分です。JR中央線の荻窪駅からは関東バスで「宮前4丁目」下車徒歩3分、西荻窪駅からは杉並区のコミュニティバス「すぎ丸」で「西高校西門前」下車すぐです。中央線沿線から通う生徒は、荻窪か西荻窪からのバスと、吉祥寺で井の頭線に乗り換えて久我山から歩く道の、どちらかを使うことになります。
71
80偏差値(合格可能性80%)
67
60偏差値(合格可能性60%)
64
40偏差値(合格可能性40%)
1.25倍
令和8年度 一般入試の受検者÷合格者
出典:インターエデュ「東京都立西高等学校の偏差値・学校情報」(偏差値データ提供:新教育研究協会)/東京都立西高等学校「アクセスマップ」(2026年11月1日確認)
受検326名に合格260名、日比谷より低い1.25倍の受け止め方
令和8年度の一般入試は、募集252名に383名が応募し、326名が受検して260名が合格しました。受検倍率は1.29倍、受検者を合格者で割ると1.25倍で、合格に届かなかったのは66名です。推薦入試は募集64名に181名が応募し(応募倍率2.83倍)、64名が合格しました。令和9年度の募集人員は316名で、そのうち推薦は64名です。
倍率が日比谷より低いことは、入りやすさを意味しません。第一次募集で出願できる都立高校は1校だけなので、受検者は模試の判定を見て出願先を決めた生徒です。倍率は合否の境目にいる人数の目安で、受検者の学力の水準を示す数字ではありません。
出典:東京都教育委員会「令和8年度入学者選抜受検状況(普通科)」「合格発表(普通科)」「推薦応募状況」(PDF。2026年11月1日確認)
推薦は作文300点、調査書の比重は3校で最も低い40%
都立西の推薦入試は、調査書360点、個人面接と集団討論を合わせて240点、作文300点の900点満点です。調査書が全体に占める割合は40%で、日比谷・都立国立の50%より低く、作文の300点は3校の小論文・作文の中で都立国立と並んで最も高い配点です。通知表がそろっていることは前提ですが、当日の作文と討論で取り返せる幅が3校の中で最も広い推薦入試と読めます。
都立西の対策の重点は、自校作成問題を8年分さかのぼれること
都立西高校は、学校の公式サイトで自校作成問題を平成31年度までさかのぼって公開しており、数学と英語は8年分の問題があります。令和7年度・8年度は正答表も載っています。社会と理科は都立の共通問題なので、ここで取りこぼさないことが自校作成3教科で勝負する前提になります。
推薦の集団討論についても、令和6年度・令和2年度・平成31年度の資料が学校のページに載っています。推薦と一般の両方を考えている場合は、中学3年生の秋に一度、作文の制限時間で書いてみると、自分に向いている入試の形が見えてきます。
出典:東京都立西高等学校「学力検査問題等」(2026年11月1日確認)
この章のキーポイント
都立西高校は杉並区宮前にある80偏差値71の都立進学指導重点校。令和8年度の一般入試は受検326名・合格260名(1.25倍)。推薦は調査書360・面接と集団討論240・作文300で、調査書の比重は40%。自校作成問題は数学・英語で8年分が公開されている。
都立国立高校の偏差値72、国立大学附属とは別の国立市の都立高校
都立国立高校の「国立」は、所在地の国立市(くにたちし)の名前です。筑波大学附属や東京学芸大学附属のような国立大学の附属高校とは、設置者も入試の仕組みもまったく別の学校です。検索で「国立高校」と打つと国立大学附属の情報が混ざるため、この記事では「都立国立高校」と書いています。
国立駅南口から徒歩15分、谷保駅から徒歩10分の学校
学校の公式サイトの案内では、JR中央線の国立駅南口から徒歩15分、JR南武線の谷保駅北口から徒歩10分です。国立駅南口からは立川バスと京王バスが出ており、どちらも約5分の「国立高校前」で降りて徒歩3分です。京王バスの路線は府中駅行きと聖蹟桜ヶ丘駅行きで、京王線の側からもバス1本で学校に着けます。
72
80偏差値(合格可能性80%)
68
60偏差値(合格可能性60%)
65
40偏差値(合格可能性40%)
1.13倍
令和8年度 一般入試の受検者÷合格者
出典:インターエデュ「東京都立国立高等学校の偏差値・学校情報」(偏差値データ提供:新教育研究協会)/東京都立国立高等学校「アクセスマップ」(2026年11月1日確認)
受検295名に合格260名、3校で最も低い1.13倍の中身
令和8年度の一般入試は、募集252名に330名が応募し、295名が受検して260名が合格しました。受検倍率は1.17倍、受検者を合格者で割ると1.13倍で、合格に届かなかったのは35名です。推薦入試は募集64名に148名が応募し(応募倍率2.31倍)、64名が合格しました。令和9年度の募集人員は316名で、そのうち推薦は64名です。
3校の中では最も低い倍率ですが、受検者は自校作成3教科を含む同じ1020点の物差しで並べられます。倍率の低さは境目にいる人数が少ないことを示すだけで、合格に必要な得点が低いことを示すものではありません。
出典:東京都教育委員会「令和8年度入学者選抜受検状況(普通科)」「合格発表(普通科)」「推薦応募状況」(PDF。2026年11月1日確認)
推薦900点のうち小論文が300点、集団討論のない都立国立
都立国立の推薦入試は、調査書450点、個人面接150点、小論文300点の900点満点で、日比谷・都立西と違って集団討論を行いません。小論文の300点は都立西の作文と並んで3校で最も高く、調査書も日比谷と同じ450点です。通知表と小論文の2本で決まる推薦入試と言えます。
学校が公開する「出題の方針と各問のねらい」を先に読む
都立国立高校は、自校作成問題の「出題の方針と各問のねらい」を、国語・数学・英語それぞれについて公式サイトに載せています。問題・解答用紙・解答例は令和5年度から令和8年度までの3教科(令和4年度は数学・英語)が、推薦の小論文も令和5年度から公開されています。過去問を解く前にこの方針を読み、各問で学校が何を見ようとしているかを確かめてから解くと、解き直しの焦点がぶれません。
出典:東京都立国立高等学校「学力検査問題等」(2026年11月1日確認)
この章のキーポイント
都立国立高校は国立市東にある80偏差値72の都立進学指導重点校で、国立大学の附属高校とは別の学校。令和8年度の一般入試は受検295名・合格260名(1.13倍)。推薦は調査書450・個人面接150・小論文300で集団討論なし。学校は自校作成問題の出題方針を公開している。
都立高校の選抜の仕組み──学力検査700点・調査書点300点・ESAT-J20点と自校作成問題
都立高校の一般入試(第一次募集)は、5教科の学力検査を700点、中学3年生の調査書を300点に換算して合わせた1000点に、英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果を最大20点足した1020点の「総合得点」で合否を決めます。学力検査と調査書の比率は7:3です。日比谷・都立西・都立国立を含む10校は、国語・数学・英語を学校が作った問題で出題します。
合計1020点のうち約69%を当日の5教科が占める
| 項目 | 素点 | 換算後 | 1020点に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 学力検査(5教科) | 500点 | 700点 | 約69% |
| 調査書点(中3の9教科) | 65点 | 300点 | 約29% |
| ESAT-Jの結果 | A〜Fの6段階 | 20点 | 約2% |
当日の学力検査は500点満点を700点に換算するので、素点の1点が1.4点になります。合計の7割近くが当日の5教科で決まり、そのうち国語・数学・英語の素点300点分(換算後420点)が、日比谷・都立西・都立国立では自校作成問題です。3校の対策で自校作成問題に時間を割くのは、配点の大きさから見ても筋が通っています。
出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」(PDF、第2-10 選考)(2026年11月1日確認)
調査書点は中3の9教科、実技4教科は2倍で65点満点
調査書点に使うのは、中学3年生の通知表の評定です。学力検査を行う国語・数学・英語・社会・理科は評定をそのまま、学力検査を行わない音楽・美術・保健体育・技術家庭は評定を2倍して数えるので、オール5で65点になります。これを300点に換算するため、評定の合計が1違うと約4.6点、学力検査の素点に直すと約3.3点の差です。
| 差の種類 | 総合得点の差 | 学力検査の素点に直すと |
|---|---|---|
| 5教科のどれかの評定が1段違う | 約4.6点 | 約3.3点 |
| 実技4教科のどれかの評定が1段違う | 約9.2点 | 約6.6点 |
| ESAT-Jの結果が1段階違う | 4点 | 約2.9点 |
| 学力検査が1点違う | 1.4点 | 1点 |
実技4教科の評定は1段で学力検査の約6.6点分になり、5教科の評定の2倍の重さです。通知表のうち中学3年生の分だけが使われるので、中学2年生までの成績は合否の計算に入りません。ただし中3の評定を急に上げるのは難しく、3年間の積み上げが中3の評定に表れる、と考えておくのが現実的です。
神奈川の公立上位校の受験生を見てきた目で東京都の実施要綱を読むと、いちばん違いを感じるのは、中2の成績が計算に入らないことと、実技教科が2倍で数えられることです。都立のトップ校を目指す家庭は5教科の偏差値ばかりを気にしがちですが、保健体育や美術の評定1段は、自校作成問題の小問1つより重い。中3の1学期の実技教科の提出物を、5教科の模試と同じ重さで管理してください。
ESAT-Jの結果はAの20点からFの0点まで6段階
ESAT-Jは、東京都教育委員会が都内の公立中学校3年生を対象に行う英語のスピーキングテストです。結果はA〜Fの6段階で、Aが20点、Bが16点、Cが12点、Dが8点、Eが4点、Fが0点として総合得点に足されます。やむを得ない理由で受けられず、都の承認を受けた生徒などには、英語の学力検査の得点が近い受検者の結果から「仮の結果」を出して加点する仕組みがあります。
令和9年度入試に使うESAT-J YEAR 3は、2026年11月22日が本試験、12月13日が追・再試験の日程です(2026年11月1日時点の都の案内)。1段階の差は4点、学力検査に直すと約2.9点なので、合否を大きく動かす配点ではありませんが、3校のように数点の差で決まる入試では、Aを取れるかどうかが無視できない差になります。
出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」/「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」(2026年11月1日確認)
自校作成問題は10校が国語・数学・英語で出題し、社会・理科は共通問題
都の一覧(令和9年度の第一次募集)を見ると、国語・数学・英語を自校作成問題にしているのは日比谷・戸山・青山・西・八王子東・立川・国立・新宿・墨田川・国分寺の10校です。社会・理科は10校とも都立の共通問題です。国際高校は英語だけを自校作成問題で出題します。
自校作成問題は、共通問題に比べて記述や証明、長い英文の読解の比重が大きく、学校ごとに出題の形が違います。日比谷・都立西・都立国立はいずれも過去の問題と正答表や解答例を公式サイトで公開しているので、志望校が決まったら、その学校の問題で練習するのが最短の道です。
出典:東京都教育委員会「令和9年度第一次募集・分割前期募集における学力検査問題を自校で作成する高校一覧」(PDF。2026年11月1日確認)
進学指導重点校は7校、指定は令和5年度から令和9年度まで
東京都教育委員会は、日比谷・西・国立・八王子東・戸山・青山・立川の7校を進学指導重点校に指定しています。指定期間は令和5年4月1日から令和10年3月31日までの5年間です。選定の基準には、大学入学共通テストを5教科7科目で受ける生徒の割合や、難関国立大学等の現役合格者数が挙げられています。同じ重点校の青山・戸山は青山高校・戸山高校など都立6校の偏差値と合格対策で、八王子東は八王子東高校・町田高校の偏差値と合格対策で、学校ごとに扱っています。
3校の推薦入試の配点は、同じ進学指導重点校でも次のように違います。推薦枠はどの学校も募集人員の20%です。
| 学校 | 調査書 | 個人面接・集団討論 | 小論文・作文 |
|---|---|---|---|
| 日比谷高校 | 450点 | 200点(両方を合わせて) | 小論文250点 |
| 都立西高校 | 360点 | 240点(両方を合わせて) | 作文300点 |
| 都立国立高校 | 450点 | 個人面接150点(集団討論なし) | 小論文300点 |
出典:東京都教育委員会「都立高校における進学指導重点校等の指定について」/「令和9年度入学者選抜実施方法一覧(普通教育を主とする学科)」(PDF)/「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱・同細目について」(2026年11月1日確認)
3校を藤原メソッドの「最難関公立」に置いた理由
藤原メソッドの志望校レベルは5つの区分(最難関公立・難関公立・中堅上位公立・中堅公立・私立難関)でできています。もとは神奈川県の高校受験を念頭に置いた区分で、神奈川の区分をそのまま東京に当てはめたわけではありません。東京都の公表する選抜の仕組みと指定から、私は3校を最難関公立に置きました。
理由は3つです。都が進学指導重点校に指定していること、国語・数学・英語を自校作成問題で出題すること、新教育研究協会の80偏差値が71〜74と都立高校の上限に近い帯にあることです。最難関公立は、学力検査の対策と、通知表をほぼ上限でそろえる対策の両方を、早い学年から並行させる区分です。通塾を考え始める時期の目安は小学5〜6年生で、藤原メソッド(志望校決定編)で志望校の大枠を決める段階を、中学1年生の夏までに済ませておくのが理想です。
この章のキーポイント
都立の一般入試は学力検査700点・調査書点300点・ESAT-J20点の1020点満点。調査書は中3の9教科で実技4教科は2倍、評定1段は学力検査の約3.3点(実技は約6.6点)。自校作成問題は日比谷・西・国立を含む10校で国数英。3校は進学指導重点校で、藤原メソッドでは最難関公立。
日比谷・都立西・都立国立の塾は、学校別の合格者数と通学の経路で選ぶ
3校を目指す塾の候補は、学校別の合格者数を公表している臨海セミナー・ena・Z会進学教室の3社と、評定を教科ごとに補う個別指導です。日比谷は都内全域から通う学校なので、自宅の近くに選抜クラスがあるかで決まり、都立西と都立国立は、学校の最寄り駅に教室を持つ塾かどうかが決め手になります。早稲田アカデミーは、難関私立・国立大学附属との併願を軸に考える家庭の候補として別に扱います。
合格者数は各社の公式発表に基づく値で、数え方は会社ごとに違います。ここでは人数の多い少ないで塾の良し悪しを論じず、どの学校で、どの地域に、どんな授業を置いているかという事実で並べます。
都立西・都立国立の最寄り駅に教室を置くena
enaは、2026年度の高校入試で日比谷71名、西52名、国立62名の合格を公表しています。同社は、ena(個別指導を含む)で10時間以上の指導実績がある生徒だけを数えていると説明しています。都立西高校の最寄りの久我山駅北口から徒歩1分のena久我山、西荻窪駅南口から徒歩1分のena西荻窪、荻窪駅北口から徒歩3分のena荻窪があり、国立市内では国立駅南口から徒歩2分のena国立を含めて、高校部なども合わせた6つの教室を置いています。
出典:ena「2026年度 合格実績」/同「ena久我山」/同「ena西荻窪」/同「ena国立」/同「教室一覧」(2026年11月1日確認)
御茶ノ水・三鷹・立川など都内12教室で本科を開くZ会進学教室
Z会進学教室は、2026年度の都立高校入試で日比谷29名、西46名、国立33名の合格を公表しています。数えているのは、2025年度のZ会の教室の本科生だけで、通信教育や模試だけの生徒は含まないと注記しています(2026年4月24日現在判明分)。都内の高校受験の教室は、御茶ノ水・渋谷・自由が丘・新宿・成城・池袋・大泉学園・三鷹・立川・調布・府中・八王子の12教室で、これとは別にZ会個別指導教室があります。
出典:Z会の教室「高校入試合格実績」/同「教室のご案内」(2026年11月1日確認)
開成を本命の1つに置く家庭なら、早稲田アカデミーという選択肢
早稲田アカデミーは、中学3年生向けの必勝志望校別コースで、開成・筑波大学附属駒場・筑波大学附属・東京学芸大学附属などと同じ対象校の中に都立日比谷を挙げています。都立向けには日比谷・国立・西・戸山を対象とする東京都立必勝コースを置き、難関私立校の対策を行ったうえで都立校の受検を後押しすると説明しています。
都立が第一志望で、私立は確実に押さえる1校があればよい家庭と、開成や国立大学附属を本命の1つとして並行して受けたい家庭とでは、塾に求めるものが違います。後者のように難関私立・国立大学附属との併願を軸に考えるなら、早稲田アカデミーが候補に入ります。私立難関の合格実績の数え方は、慶應に強い塾を高校受験と大学受験で比べた記事で扱いました。
出典:早稲田アカデミー「必勝志望校別コース 中3」/同「東京都立必勝コース 中3」(2026年11月1日確認)
通知表の下がりそうな教科を1つずつ補う個別指導の併用
都立の調査書点は中学3年生の9教科で決まり、実技4教科は2倍で数えます。集団授業で5教科と自校作成問題を進めながら、評定が下がりそうな教科や提出物の遅れがちな教科だけを個別指導で補う組み方は、3校のどれを目指す場合にも使えます。同じ会社の中に集団授業と個別指導がそろっていれば、教科ごとの状況を講師間で共有しやすくなります。
3校それぞれの1番目・2番目・3番目を一表にまとめる
| 学校 | 1番目 | 2番目 | 3番目 | 決め手 |
|---|---|---|---|---|
| 日比谷高校 | 臨海セミナー | ena | Z会進学教室 | 都内全域から通う学校で、臨海セミナーは選抜クラスを都内24教室に置き、日比谷向けの日曜集中特訓・模試・個別相談を持つ。合格者数は臨海64名・ena71名で大きな差がない |
| 都立西高校 | ena | 臨海セミナー | Z会進学教室 | enaは久我山・西荻窪・荻窪に教室を置き、合格者数も臨海の2倍以上。臨海セミナーは三鷹の選抜クラス、井荻・千歳烏山の小中学部と個別指導を組み合わせられる |
| 都立国立高校 | ena | 臨海セミナー | Z会進学教室 | enaは国立駅前に教室があり、合格者数も臨海の2倍以上。臨海セミナーは学校前を通るバスの起点の府中・聖蹟桜ヶ丘に選抜クラスを置く |
都立西と都立国立で臨海セミナーを2番目に置いたのは、enaが学校別の合格者数で臨海を大きく上回り、学校の最寄り駅にも教室を持っているためです。どちらも臨海セミナーの教室がない駅なので、通う経路の点でもenaが近い家庭が多いと判断しました。Z会進学教室は、合格者数ではどちらの学校でも臨海セミナーより多く公表しています。それでも臨海セミナーを先に置いたのは、都内の教室の数と段階の踏み方の違いを重く見たためです。Z会進学教室の都内の高校受験の教室は12か所、臨海セミナーは小中学部を都内66教室に置き、そのうち24教室にESC難関高校受験科があります(2026年11月1日に各社の教室一覧で数えた)。中学1・2年生は自宅の近くの小中学部で通知表を固め、中3で選抜クラスに移るという段階の踏み方を、同じ会社の中でとれる家庭が多いと判断しました。
都内の高校受験塾を、広域型・難関校特化型・都立特化型などの類型で整理した都内の高校受験塾ランキングの記事も、塾の性格をつかむのに役立ちます。
この章のキーポイント
日比谷は臨海セミナー→ena→Z会進学教室、都立西と都立国立はena→臨海セミナー→Z会進学教室の順。決め手は学校別の合格者数と、学校の最寄り駅・通学経路に教室があるか。難関私立・国立大学附属との併願が軸なら早稲田アカデミーが候補に入る。
臨海セミナーは日比谷64名・都立西20名・都立国立29名、ESC難関高校受験科で重点校に備える
臨海セミナーは、2026年度の都立高校入試で日比谷64名、都立西20名、都立国立29名の合格を公表しています。進学指導重点校7校の合計は310名で、前年の273名から増えています。都内では、日比谷・西・国立などの都立進学指導重点校を目指す生徒を選抜制のESC難関高校受験科で、その他の都立上位校を目指す生徒を小中学部で受け持つと案内しています。
出典:臨海セミナー「高校入試 合格実績」(2026年3月・同社調べ。2026年11月1日確認)/同「都立・公立トップ校受験」(2026年11月1日確認)
日比谷は64名、都内24教室のESCと日比谷日曜集中特訓で準備する
臨海セミナーの日比谷の合格者は、2023年37名、2024年46名、2025年48名、2026年64名と、3年続けて増えました。同社は2026年の64名を過去最高としています。都の発表する日比谷の合格者は推薦64名と一般270名の計334名で、臨海の64名はその中での人数です。
日比谷は学区がなく、学校の案内でも八王子から61分、町田から55分と、都内全域から通う前提が書かれています。臨海セミナーはESC難関高校受験科を都内24教室に置いており(2026年11月1日に教室検索で数えた)、23区の東部・南部・北部から多摩地区まで、自宅の近くで選抜クラスに通える範囲が広いのが強みです。
| 名称 | 対象 | 中身 |
|---|---|---|
| 日比谷日曜集中特訓 | 日比谷高校を目指す中3 | 英語・数学・国語の自校作成問題対策と理科・社会。後半は自校作成問題に近い形式の模試演習と解説、記述問題の添削。受講前テストと入塾手続きが必要 |
| 日比谷オープン模試 | 進学指導重点校を受ける予定の中3(日比谷以外の志望者も可) | 日比谷の出題形式に対応した5教科の模試。会場受験と自宅受験があり、臨海に通っていない人も申し込める。模試結果に基づく学習相談もある |
| 日比谷個別相談 | 中2・中3(臨海に通っていない人) | 難関高校受験の専門スタッフが1対1で、必要な学力・内申の目安・推薦と一般の選び方などに答える。来塾のほか電話・メールでも相談できる |
日比谷日曜集中特訓は、9月から1月の日曜日に全10回、蒲田・田無・調布・成増・西新井・練馬・船堀・町田の8会場で行われ、時間は9時30分から18時です(町田は10時30分から19時)。2026年度の日程は会場ごとに決まっていて、11月1日の時点で前半を終えた会場があります。日比谷オープン模試は、2026年度は12月5日が最後の受験日と案内されています。日程は毎年変わるため、申し込む前に公式ページで確かめてください。
出典:臨海セミナー「日比谷日曜集中特訓」/同「日比谷オープン模試」/同「日比谷個別相談」/同「教室検索」(2026年11月1日確認)
選抜クラスの授業は1日1教科、始めの30分は前回の確認テスト
ESC難関高校受験科は、小中学部や個別指導の生徒で成績と意欲が認められた生徒と、入室テストで基準を満たした生徒が集まる選抜制のクラスです。英語・数学・国語は1日1教科で授業を行い、授業の始めの約30分で前回までの内容の確認テストをします。記述問題の採点基準や「失点しない答案作り」の添削まで指導の項目に挙げており、自校作成問題の記述で点を落とさない練習とつながります。
家庭との連絡も決まっていて、授業を担当する講師からの電話が月1回、定期面談が年3回あります。ESC難関高校受験科は中学の学習指導要領にとらわれないカリキュラムで、通常授業についていける生徒には原則として定期テスト対策を行わないと案内されています。調査書点が気になる教科は、同じ会社の個別指導で補う組み方が考えられます。
出典:臨海セミナー「ESC難関高校受験科」/同「都立・公立トップ校受験」(2026年11月1日確認)
都立西は20名、三鷹のESCと井荻・千歳烏山の小中学部から通う
臨海セミナーの都立西の合格者は、2020年の4名から2021年8名、2022年9名、2023年9名、2024年11名、2025年18名、2026年20名と増え、同社は20名を過去最高としています。人数はenaやZ会進学教室の公表より少なく、都立西の最寄りの久我山・西荻窪・荻窪の各駅に臨海セミナーの教室はありません。
そのうえで通い方を組むなら、選抜クラスはJR中央線の三鷹校(三鷹駅から徒歩8分)、通知表を支える小中学部は西武新宿線の井荻校(井荻駅から徒歩1分)と京王線の千歳烏山校(千歳烏山駅から徒歩3分)、個別指導は三鷹市牟礼の三鷹牟礼校(プラウドシティ吉祥寺バス停から徒歩2分)が近い位置にあります。中央線・西武新宿線・京王線の沿線に住み、学校まではバスか井の頭線で通う家庭にとって、通塾と通学の経路を別々に組める配置です。
都立国立は29名、学校前を通るバスの起点に府中・聖蹟桜ヶ丘のESC
臨海セミナーの都立国立の合格者は、2025年の17名から2026年は29名に増え、同社は29名を過去最高としています。国立市内にある臨海セミナーの国立校は中学受験科だけで、高校受験の教室は国立市の外にあります。
学校の案内にある京王バスは、国立駅南口から国立高校前を通って府中駅・聖蹟桜ヶ丘駅へ向かう路線です。臨海セミナーは、府中駅から徒歩3分の府中校と、聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩1分の聖蹟桜ヶ丘校にESC難関高校受験科と小中学部を置き、聖蹟桜ヶ丘校には個別指導も入っています。京王線の沿線から都立国立に通う生徒は、通学に使うバスの起点の駅で選抜クラスに通えます。
| 校舎 | 所在地 | 駅から | 入っているコース |
|---|---|---|---|
| 三鷹校 | 武蔵野市中町 | 三鷹駅から徒歩8分 | 小中学部・ESC難関高校受験科 |
| 井荻校 | 杉並区上井草 | 井荻駅から徒歩1分 | 小中学部 |
| 千歳烏山校 | 世田谷区南烏山 | 千歳烏山駅から徒歩3分 | 小中学部・個別指導・中学受験科 |
| 府中校 | 府中市府中町 | 府中駅から徒歩3分 | 小中学部・ESC難関高校受験科・個別指導・大学受験科 |
| 聖蹟桜ヶ丘校 | 多摩市関戸 | 聖蹟桜ヶ丘駅から徒歩1分 | 小中学部・ESC難関高校受験科・個別指導 |
出典:臨海セミナー「三鷹校」「井荻校」「千歳烏山校」「三鷹牟礼校」「府中校」「聖蹟桜ヶ丘校」「国立校」(2026年11月1日確認)

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受験・学校選び ── 元教室長が教える後悔しない塾の決め方
同じ「難関」でも、最難関公立と私立難関では塾を比べる物差しが違います。公立は通知表と当日点の両方、私立難関は学校ごとの出題傾向への特化。志望校レベルの区分ごとに塾の評価軸が変わる理由を、書籍で判定の表とともに整理しています。
臨海セミナーで弱いところもはっきりさせておきます。日比谷の64名はenaの71名と並ぶ水準ですが、都立西と都立国立では他の2社より公表人数が少なく、学校の最寄り駅に教室がありません。日比谷日曜集中特訓は受講前テストと入塾手続きが前提で、気軽に単発で受ける講座ではありません。そのぶん、日比谷オープン模試と日比谷個別相談は臨海に通っていない人も使えるので、いまの塾を続けながら日比谷の形式での位置を測る使い方ができます。塾代を志望校のレベルから見積もるなら、志望校レベル別に塾代を逆算した記事が参考になります。
この章のキーポイント
臨海セミナーの2026年度の合格者は日比谷64名(2023年37名から3年連続増)・都立西20名・都立国立29名で、進学指導重点校7校の合計は310名。日比谷向けには都内24教室のESC、日曜集中特訓、オープン模試、個別相談がある。都立西は三鷹のESCと井荻・千歳烏山の小中学部、都立国立は府中・聖蹟桜ヶ丘のESCが通学圏の教室。
よくある質問(FAQ)
日比谷高校の偏差値は、新教育研究協会の模試で合格可能性80%の線が74、60%の線が70です(インターエデュ掲載、2026年11月1日確認)。一般入試は学力検査700点・調査書点300点・ESAT-J20点の1020点満点で、国語・数学・英語は学校独自の自校作成問題です。対策は、学校が公開している自校作成問題3年分を本番の形で解き、社会・理科の共通問題と中3の通知表を落とさないことです。臨海セミナーは2026年度の日比谷の合格者を64名と公表し、日比谷日曜集中特訓や日比谷オープン模試を設けています。
都立西高校(杉並区宮前)の偏差値は、新教育研究協会の模試で合格可能性80%の線が71、60%の線が67です。一般入試は国語・数学・英語が自校作成問題で、令和8年度は受検326名に対して合格260名でした。学校は数学と英語の自校作成問題を平成31年度から8年分公開しているので、それを本番の時間で解き直すことが対策の中心です。推薦入試は作文が300点と重く、調査書の比重は40%です。
都立国立高校は国立市東にある東京都立の高校で、筑波大学附属や東京学芸大学附属のような国立大学の附属高校とは別の学校です。偏差値は、新教育研究協会の模試で合格可能性80%の線が72、60%の線が68です。一般入試は国語・数学・英語が自校作成問題で、学校は各教科の出題の方針と各問のねらいを公開しています。推薦入試は調査書450点・個人面接150点・小論文300点で、集団討論はありません。
日比谷高校を目指す塾の第1候補は臨海セミナーです。2026年度の日比谷の合格者を64名と公表し(2023年37名から3年連続で増加)、選抜制のESC難関高校受験科を都内24教室に置き、日比谷日曜集中特訓・日比谷オープン模試・日比谷個別相談を設けています。2番目はena、3番目はZ会進学教室で、難関私立・国立大学附属との併願を軸にする家庭は早稲田アカデミーも候補になります。日比谷は都内全域から通う学校なので、自宅の近くで選抜クラスに通えるかで決めるのが現実的です。
都立西高校と都立国立高校の塾は、学校別の合格者数と、学校の最寄り駅や通学経路に教室があるかで選ぶのが基本です。この2校では、久我山・西荻窪・荻窪や国立駅前に教室を持つenaを第1候補、臨海セミナーを第2候補としました。臨海セミナーは2026年度に都立西20名・都立国立29名の合格を公表し、都立西には三鷹の選抜クラスと井荻・千歳烏山の小中学部、都立国立には学校前を通るバスの起点の府中・聖蹟桜ヶ丘に選抜クラスを置いています。
都立高校の一般入試では、当日の学力検査が重く、学力検査700点に対して調査書点は300点です。これにESAT-Jの20点を足した1020点のうち、学力検査が約69%を占めます。調査書点は中学3年生の9教科の評定で、実技4教科は2倍で数えるため、5教科の評定1段は学力検査の約3.3点分、実技教科の1段は約6.6点分にあたります。
ESAT-Jの結果は最大20点で、一般入試の1020点満点のうち約2%です。結果はA〜Fの6段階で、Aが20点、Bが16点と1段階ごとに4点違い、学力検査の素点に直すと約2.9点分です。令和9年度入試に使うESAT-J YEAR 3は2026年11月22日が本試験で、日比谷・都立西・都立国立のように数点の差で決まる入試では、Aを取れるかどうかが無視できない差になります。
まとめ
日比谷高校・都立西高校・都立国立高校は、新教育研究協会の模試で合格可能性80%の偏差値が74・71・72の都立進学指導重点校です。一般入試は学力検査700点・調査書点300点・ESAT-J20点の1020点で、3校とも国語・数学・英語を自校作成問題で出題します。推薦入試はどの学校も900点満点で、調査書・面接・小論文や作文の配点が学校ごとに違います。
令和8年度の一般入試は、日比谷が受検420名に合格270名、都立西が326名に260名、都立国立が295名に260名でした。調査書点は中学3年生の9教科で決まり、実技4教科の評定1段は学力検査の約6.6点分です。都立国立は国立市の都立高校で国立大学の附属高校ではなく、都立西は杉並区宮前の都立高校です。
3校の対策は、学校が公開している自校作成問題を本番の形で解き、社会・理科の共通問題と中3の通知表を落とさないことに集約されます。志望校をいつまでに決めるかは、志望校を決める時期を学年別に整理した記事で確かめてください。
塾は、日比谷なら臨海セミナー(2026年度64名、都内24教室のESC難関高校受験科、日比谷日曜集中特訓・日比谷オープン模試・日比谷個別相談)を第1候補に、都立西と都立国立は学校の最寄り駅に教室を持つenaを第1、臨海セミナー(都立西20名・都立国立29名、三鷹・府中・聖蹟桜ヶ丘のESC)を第2候補に置きました。臨海セミナーの教室と講座は、公式サイトの教室検索と都立・公立トップ校受験のページで確かめられます。

元教室長の視点
藤原 誠一|日本進学教育研究機構認定 高校受験指導アドバイザー
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